
はじめに
「きのこたけのこ戦争」は、明治製菓(現・明治)が販売するチョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」を巡って、どちらが美味しいか、どちらが好きかを熱く議論する話題です。
この論争は日本国内で人気を博し、実際に「きのこ派」と「たけのこ派」に分かれ、ユニークな対立が続いているようです。
論争の背景
- きのこの山(1975年発売):サクサクとしたクラッカーの軸に、丸いチョコレートがかぶさった、きのこの形のデザインが特徴。クラッカー部分が軽く、チョコとクラッカーのバランスが良い点を支持する人が多いです。
- たけのこの里(1979年発売):クッキーの土台に、たっぷりのチョコレートがかぶさったたけのこの形をしており、クッキーのサクサク感とチョコの濃厚さを楽しめるのが魅力。
姉妹商品同士の優劣を論じるこの論争は1980年頃から始まり、21世紀になってからもネット上で定番の話題(いわゆるインターネット・ミーム)になっている。
それぞれの派閥の意見
- きのこ派:「チョコとクラッカーのバランスがちょうど良い」「きのこの形が可愛い」といった理由で支持されています。あっさりした食感や、少しヘルシーなイメージが人気です。
- たけのこ派:「クッキー部分のザクザク感が好き」「チョコレートが多めで食べ応えがある」など、濃厚さと食感が評価されています。特にチョコ好きにはたけのこの里のボリュームが好まれがちです。
明治も巻き込んだ公式戦
明治もこの論争に興味を持ち、公式SNSなどで「きのこ派・たけのこ派」を応援するイベントやアンケートを実施しています。
過去には、きのこ派とたけのこ派の支持率をグラフにしたり、特設サイトで両派の主張を展開したりと、企業もファンの意見を盛り上げています。
2001年には、この論争に便乗した「きのこ・たけのこ総選挙」キャンペーンを実施し、低迷していたきのこの山の売り上げ回復を成功させました。
面白いポイント
- 世代・地域差:実は、地域や世代によって支持派閥に違いが見られることも。世代別や県別で「きのこ派」「たけのこ派」に分かれることが話題になることもあります。
- パロディやファンコンテンツ:ファンによる創作で「きのこたけのこ戦争」と題し、キャラクター化された戦闘絵や漫画がSNSで人気です。
さいごに
きのこたけのこ論争は、軽い冗談やお互いをリスペクトしながらの意見交換として楽しむのが醍醐味でもあります。双方に個性があるため、永遠に結論が出ないところもこの論争の魅力かもしれません。